【ドローン&映像のプロが伝授!】空撮上達のコツ11選
この記事ではドローン空撮が上達するコツを紹介していきます。
DRONE WALKERの講習で教えている基礎的な練習方法はこちらの記事にまとめてます。
はじめに|操縦が上手いと空撮が上手いは別物!
ドローンのライセンス取得などで8の字飛行など基本の操縦訓練を極めたという方もいるかもしれません。
しかしドローンの操縦が上手い!と空撮が上手いは決してイコールではありません。
空撮上達の一番のコツは様々なロケーションで自分なりにこだわり抜いて撮影と編集を繰り返すことです。
最初は自宅での練習やドローンフィールドでの練習が一番大切です。
しかし、空撮上達させたいなら、様々な場所で空撮を行うことが大切です。
ドローンのライセンス資格や民間資格の講習では、「スクエア飛行」「8の字飛行」など特殊な動きを習得する練習を積みますよね。
しかし実際の空撮では、シンプルな動きが大切になります。
空撮中に突然ドローンのカメラの向きが急転すると見ている側もストレスになります。
そのため一度画角を決めたら一定の速度でまっすぐドローンを飛ばすことが大切です。
まっすぐ飛ばすなんて簡単でしょ?
と思うかもしれませんが、意外とスティックを一定方向に飛び続けるのは難しかったりします。
空撮はシンプルな動きこそ最重要です!
ドローン空撮が上達する一番のコツは「動画編集」を行うことです。
えっ!?ドローンの撮影とは直接関係なくない!?
と思うかもしれませんが、撮影しているだけでは何も反省は生まれません。
最初はどんなに下手でも動画編集をして、一つの映像作品を作りましょう!
動画編集をしていると、必ず反省と後悔が生まれます。
もっといろんなアングルから撮影しておけばよかった!
同じ場所でYouTubeに他の空撮映像が公開されてたけど、もっとうまい撮り方があったな。
など次への課題が生まれます。
空撮と動画編集は必ずセットにしましょう。
この繰り返しを様々なロケーションで行うことで空撮はもっともっとうまくなります。
DJI純正のアプリ「DJI Fly」などその場で簡単に編集できるものもあります。
空撮中にひとつの魅力的な被写体を見つけたら、ひとつのアングルから撮影するのは非常に勿体無いです。
上記のYouTube動画では100カットほど絶景の映像をまとめてます。
俯瞰構図
俯瞰構図はドローンならではの構図です。
特定の被写体を真っ直ぐ真上から撮影できるのはドローンならではの構図ですね。
俯瞰構図②
斜めから撮影
離れて撮影
空撮映像の課題は視聴者がすぐに離脱してしまうこと。
そのため、一つの被写体でも魅力的なアングルを探るように何カットも撮影しておくことをオススメします。
ある程度空撮経験を積むと瞬時にどのアングルから撮影すべき、いろいろと思い浮かぶものですが、
ドローンは地上での撮影と異なり、人よりも遥かに速度で遥かに広範囲の撮影を行うことができます。
そのため、録画ボタンを押したスタート地点はもちろんですが、録画を止める時の画角も撮影前にイメージしておくとよいでしょう。
つまりスタートとゴールの画角(もちろん撮影途中も)、撮影中のどの画角を切り取っても見る人が息を呑むような構図を意識するとよいです。
ドローンは高い上空で広範囲撮影できるので、ひとつの場所でも一つの離陸ポイントから撮影できれば、問題なく撮影できると勘違いしてませんか?
それだと見逃してしまうカットが出る可能性があります。
地上の撮影者も足を使って、離陸ポイントを変えて撮影することをオススメします。
実際に自分で様々な離陸ポイントを探し回って、空撮していただければ理解できるはずですが、
離陸ポイントを変えるだけで新しい構図を発見することができますよ。
撮影者自ら面倒がらずに歩き回って、少しでも多く魅力的な映像カットを撮影することをオススメします。
船や車など特定の被写体を主役にした空撮をしましょう。
広大な風景の中に車や船など動く被写体を中心に撮影すると、印象的なカットを撮影できます。
船上空撮のコツは以下の記事をご覧ください。
車を撮影
SUPを撮影
サーフィンやSUPなどマリンスポーツとドローン空撮はとても相性がいいです。
SUPの場合は穏やかな波で動きもゆっくりなので初心者でも挑戦しやすい空撮です。
ドローンは地上にはないアングルからの撮影となりますので、斬新な構図がたくさん撮影できます。
三分割構図
三分割構図は最も基本的な写真構図です。
スマホ画面にグリッド線を入れることができますので、積極的に活用しましょう。
対角線構図
俯瞰構図
これぞドローンならではのアングルですよね。
空撮写真のコツはこちらの記事をご覧ください。
DJIのドローンに搭載されている空撮機能を駆使しましょう!
特に「スポットライト」は本当に便利です。
アクティブトラックとは、空撮中のアプリ画面から特定の被写体をタップして追跡する機能です。
人や車など動く被写体を追跡するのはもちろん、建物など動かない物体からカメラアングルを外したくない場合にも使えます。
アクティブトラックを駆使
人間のような小さな被写体でもドローンは認識して追尾してくれます。
この機能を駆使してカット数を増やしましょう!
クイックショット機能
ドローン初心者でも使いやすいのがクイックショット機能です。
ドローン上級者でも難しい「ブーメラン撮影」もしてくれるので、本当に凄いと思います。
空撮の多くは自然を対象としたロケーションになりますよね。
自然を相手に撮影する場合、光の時間を読むことが大切です。
魅力的な光が差し込むのは朝日と夕日の時間帯が多いです。
写真家によっては、朝日か夕日以外では撮影しないという方もいるくらいです。
特定の被写体を撮影する場合、より魅力的に見える速度で撮影するべきです。
例えばひまわり畑などを低空から撮影する場合、速い速度で撮影してしまうと、何を撮影しているのかわかりにくくなってしまいます。
ドローンは非常に速い速度が出るので、速い速度で撮影すれば魅力的になると思われがちですが、ゆっくり丁寧に撮影することも大切なスキルです。
先ほどドローンを速く飛ばして空撮すればいいわけではないと言いましたが、スポーツモードでも滑らかに操縦できるようにできるとカットの幅が広がります。
1カット空撮とは?|録画開始から一切気を抜くな!
1カット空撮は数秒1カットで魅せる空撮ではなく、1分〜3分程度の長尺映像を1カットの空撮で魅せる方法です。
録画ボタンを押してから、オフにするまでその被写体をより魅力的に映し出すため気を抜かずに撮影をしましょう。
撮影のポイントはこのふたつ。
- 常に美しい構図を意識すること
- ドローンの動きは滑らかを維持すること
- 全集中の呼吸で臨むべし