【どっちがおすすめ?】Mavic Air2 VS DJI MINI2徹底比較レビュー
今回はDJIから2020年に発売された新機種である「DJI MINI2」と『Mavic Air2』について、徹底比較していきます。
ドローン選びなかなか迷うと思いますが、参考にしていただければ幸いです。
DJI MINI2のスペック概要
発売元 | DJI |
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製品名 | DJI Mini2(マビックミニ2) |
予約開始日 | 2020年11月05日~ |
価格 | 通常版:59400円(税込) フライモアコンボ:79200円(税込) |
重量 | 日本版:199g 海外版:249g |
サイズ(展開時) | 245×289×56 mm |
サイズ(折りたたみ時) | 138×81×58 mm |
カメラセンサーサイズ | 1/2.3インチCOMS |
有効画素数 | 12MP |
レンズ画角 | 24mm |
絞り | F2.8固定 |
動画性能 | 4K 24/25/30fps 2.7K 24/25/30fps フルHD 24/25/30/48/50/60fps |
カメラジンバル | 3軸ジンバル |
最大飛行時間 | 日本版:18分 |
最大風速抵抗 | レベル5(8.5〜10.5 m / s) Mavic Air2と同じレベル |
専用アプリ | DJI Fly |
映像伝送システム | OcuSync 2.0 最大伝送距離6km |
「DJI MINI2」の詳細記事は以下をご覧ください。
Mavic Air2のスペック概要
製品名 | Mavic Air2 |
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発売元 | DJI |
価格 | 単品:105,600円 フライモアコンボ:132,000円 |
発売日 | 2020年4月28日予約開始 |
カメラのセンサー | 1/2 CMOSセンサー |
有効画素数 | 最大48MP 通常12MP |
レンズ画角 | 24mm |
絞り | F2.8固定 |
動画性能 | 4K 60・50・48・30・25・24fps 2.7K 60・50・48・30・25・24fps FHD 240・120・60・50・48・30・25・24fps |
重量 | 570g |
サイズ(展開時) | 183✕253✕77mm |
サイズ(折りたたみ時) | 180✕97✕84mm |
カメラジンバル | 3軸ジンバル |
最大飛行時間 | 34分 |
飛行速度 | Sモード:19m/s・68.km/h Nモード:12m/s・ 43.2km/h Tモード:5m/s・ 18km/h |
最大風速抵抗 | ビューフォート風力5 風速抵抗:8.0〜10.7m/s |
障害物検知 | 前方・後方・下方 |
専用アプリ | DJI Fly |
バッテリー | 3セル・3500mAh・11.55V |
映像伝送システム | Ocusync2.0(オキュシンク2.0) |
『Mavic Air2』は抜群のコスパと飛行性能・撮影性能を誇る
こちらも2020年最新のMavicシリーズになります。
どっちのドローンを選ぶべき?
- コスパで選ぶなら→DJI MINI2
- 体育館など大きな施設内の空撮→DJI MINI2
- イベント空撮したいなら→DJI MINI2
- 壮大な大自然を空撮したい→Mavic Air2
- 強風下でも安心して飛ばしたいなら→Mavic Air2
先に結論だけ書いておきますが、以下それぞれのドローンの特徴について
詳細に比較していきます。
価格の差|コスパはDJI MINI2が素晴らしい!
DJI MINI2の価格|単体
DJI MINI2フライモアコンボ
Mavic Air2の単体価格
Mavic Air2のフライモアコンボ価格
単純なコスパだけ見たら、DJI MINI2が素晴らしい!!
Mavic Air2のフライモアコンボでNDフィルターが付いてるのは地味にうれしい。
重量の差
- DJI MINI2:199g
- Mavic Air2:570g
重さの比較はご覧の通りです。
重さは約3倍ほど違います。
570gMavic Air2でも手のひらサイズ
とは言ってもMavic Air2も充分手のひらサイズで小さいです。
200g未満は改正航空法の規制対象外
199gである「DJI MINI2」は、2020年現在ドローンの法律である「改正航空法の規制対象外」になります。
ドローンを本格運用する上で、必須になる国土交通省の飛行承認申請ですが、2020年現在、DJI MINI2ではその手続きが不要になります。
今後、改正航空法の規制が変わって、飛行承認が必要な可能性があるから充分に動向をチェックしよう!
今後、日本の改正航空法の規制の変化で199gでも規制の対象になる可能性があります。
2020年11月現在は改正航空法の規制対象外ですが、今後の動向にも充分に注意しましょう。
【4K】映像性能の差
Mavic Air2:最大4K60fps
4K 60・50・48・30・25・24fps
2.7K 60・50・48・30・25・24fps
FHD 240・120・60・50・48・30・25・24fps
Mavic MINI2:4K30fps
4K 24/25/30fps
2.7K 24/25/30fps
フルHD 24/25/30/48/50/60fps
4K60fpsで撮影したいなら、Mavic Air2
でもどちらも綺麗な4K映像はバッチリ空撮可能!
センサーサイズの差
- DJI MINI2:1/2.3インチCOMS
- Mavic Air2:1/2インチCOMS
センサーサイズで比較すると、Mavic Air2に軍配があがります。
ただここはそこまで気にするほど大きな差ではないと思います。
飛行時間の差は13分、バッテリーを効率よく回転させるならDJI MINI2
- Mavic Air2の飛行時間:31分
- DJI MINI2の飛行時間:18分
上記は、条件がよい環境下での最大飛行時間です。
実際にドローンを運用する場合は、バッテリー残量に余裕を持たせる必要があります。
バッテリーの余裕は季節毎によって異なりますが、夏場は50%、冬場は30%ほど余裕を残して運用するとよいでしょう。
そう考えると、それぞれの実際の1フライトの時間はこんな感じです。
- Mavic Air2の時間:15~21分
- DJI MINI2の飛行時間:9~13分
DJI MINI2の1フライトの時間は思った以上に短くなります。
ある程度空撮に慣れれば、10分もあれば充分に狙った映像を空撮できると思います。
DJI MINI2の利点|モバイルバッテリーで充電できる
しかし、DJI MINI2の利点は、モバイルバッテリーでも充電できることです。
これは本当にありがたいことで、バッテリー3つあれば、のこり2本のバッテリーで空撮している間に、使ったバッテリーを充電することができます。
よほど連続してドローンを運用し続けない限り、3本のバッテリー+モバイルバッテリーの組み合わせで満足する空撮ができますよ。
おすすめのモバイルバッテリーは容量の大きい『Anker PowerCore Speed 20000 PD』がおすすめです。(MacBookなどにも充電できます。)
Mavic Air2はモバイルバッテリーで充電できない。
DJI MINI2はモバイルバッテリーで充電できる。
https://drone-aerial-corps.com/2019/10/09/anker-mobilebattery/
風速抵抗の差|レベル5(8.5〜10.5 m / s)
レベル5(8.5〜10.5 m / s)
- 疾風
- 風速抵抗:8.0〜10.7m/s
- 葉のある灌木が揺れ始める。
- 水面に波頭が立つ
- Mavic Air2やMavic 2 PROと同レベル
ドローンを運用する上で強風に対する風速抵抗レベルはとても大切です。
強風により、ドローンが離陸ポイントまで戻ってこれなくなる可能性があるためです。
スペック上どちらも同じレベルの風速抵抗レベルです。
DJI MINIの旧モデルである「Mavic Mini」は風に流されやすい弱点がありましたが、大きく進化したポイントですね。
風速10m/s程度で両ドローン、比較してみました。
今回のテストで、DJI MINI2とMavic Air2の明確な線引きが自分の中でできました。
今までMavic Air2やMavic 2 PROで当たり前のように飛ばしていた環境下でも、DJI MINI2では厳しいことがわかりました。
壮大な絶景を空撮したい方はMavic Air2以上がおすすめかなという感じです。
DJI MINI2を購入した方は、強風時には充分に注意した方がいいです。
風で流される時は、スポーツモードでもマジで戻ってこれなくなります(^_^;)
しかし、以下の点、飛行速度も考慮すると少し話は変わります。
飛行速度の差
Mavic Air2の飛行速度
水平方向の速度
- Sモード:19m/s・68.4km/h
- Nモード:12m/s・ 43.2km/h
- Tモード:5m/s・ 18km/h
上昇方向への速度
- Sモード:4 m/s・14.4km/h
- Nモード:4m/s・14.4km/h
DJI MINI2の飛行速度
水平方向の速度
- Sモード:16m/s・57.6km/h
- Nモード:10m/s・36km/h
- Cモード:6 m/s・21.6km/h
最大上昇速度
- Sモード:5 m/s・18km/h
- Nモード:3 m/s・10.8km/h
- Cモード:2 m/s・7.2km/h
実は飛行速度の差も地味に違います。
飛行速度の差は、ひとつのロケーションを撮影する上でスピード感を持つ上ではとても大切です。
飛行時間18分に加えて、飛行速度もMavic Air2に比べると遅くなりますので、ひとつのロケーションで撮影する上で、撮影効率も大きく変わります。
スポーツモードを駆使して空撮をする
また壮大なロケーションで高い高度から空撮する場合、ノーマルモードのままでは動きがゆっくりすぎる印象を与えてしまいます。
スポーツモードなどを駆使して空撮する場合、Mavic Air2の方がより有効に空撮を行えます。
【Mavic Air2のみの機能①】スポットライトが神!
私自身、このMavic Air2のスポットライト機能を駆使しております。
本来2オペで撮影するようなカメラワークも機能を駆使することで、簡単に撮影できることが脅威的です。
マジでおすすめの撮影機能です。
【Mavic Air2のみの機能②】ハイパーラプス
ハイパーラプスの撮影機能もDJI Mini2にはない機能があります。
一定間隔で写真を撮影し続け、それを一気に凝縮してつなぎ合わせることで動画全体に動きができるタイムラプス撮影になります。
ハイパーラプスとは、タイムラプスの一種になります。
カメラを動かしながら、タイムラプス同様に一定間隔で写真を撮影していきます。
Mavic2シリーズでは、
タップひとつで、ドローンが自動で移動し空撮を行い『ハイパーラプス動画』にして編集までしてくれます。
【結論①】大自然を空撮するならMavic Air2がおすすめ
- 飛行時間の差
- 飛行性能の差
- 飛行速度の差
これらの点を踏まえて、壮大なロケーションでの風景を空撮したいなら、『Mavic Air2』の方がおすすめです。
絶景のロケ撮影などが多い方にはこちらがおすすめです。
以下、Mavic Air2で実際に空撮した映像です。
かなり使い倒してますが、様々な絶景で安定して飛んでくれるので頼もしい相棒になりました。
Mavic Air2で空撮した映像
【結論②】屋根の点検など都心部での空撮業務ならDJI MINI2
200g未満の改正航空法の規制対象外であることを活かして、煩雑な手続きを大幅に減らした上で運用するなら「DJI MINI2」がおすすめです。
不動産業務やリフォーム、屋根の点検などちょっとしたスポットで空撮が必要なら、これほど頼もしいドローンはないです。