ドローンで絶景を撮影する6ステップ|許可取り・ロケハン・現地のポイントを分かり易く解説!
これまで私自身、さまざまな場所でドローンの飛行をしてきました。
そこでよく聞かれるのが、
- 『実際にどうやってドローンの飛行場所を探しているの?』
- 『撮影するために許可を取る必要はあるの?』
- 『現場で気をつけることはあるの?』
といったご質問や相談を受けます。
そこで今回は、私自身がドローンで絶景を撮影するためにどういう手順を踏んでいるのかご紹介していきます。
まずはざっくり以下の6ステップで行なっています。
- 飛行場所の選定
- Googleマップロケハン
- 撮影許可取り
- 現地の安全確認
- 撮影
- 映像編集
上記は趣味で空撮する場合のステップになります。
お仕事での空撮の場合は、事前打ち合わせやら関係機関への連絡、撮影イメージなどの打ち合わせなどもっといろいろやることがあります。
ではひとつずつ解説していきます。
ステップ①|飛行場所の選定
まずはどこでドローンを飛ばしたいか場所を決めます。
私の場合は、出張や旅行などの予定に合わせて、いく先々でどこでドローンを飛ばせるんだろうか?
などとぼんやり考えることからスタートすることが多いです。
その後、『YouTube』で『ドローン+地方名』で検索をします。
するとその地方でドローンを空撮している映像が出てきます。
その中から、好きなロケーションを探していきます。
そしてスケジュールや出張先、旅先から遠くないのかなども含めて撮影にいけるかどうかを考えます。
ステップ②|Googleマップ&SORAPASSロケハン
Googleマップを使ってその場所の地形やアクセス方法を調べます。
さらにSORAPASSを使って、航空法上問題ない場所なのかチェックします。
それぞれの使い方は以下の記事に記載してます。
注意点|他の人が空撮動画を公開している=自分も自由に飛ばせるわけではない
ひとつ注意していただきたいのは、YouTubeで他の人が空撮しているからといって、
自分もそこでドローンを飛ばしていいというわけではないということです。
人それぞれ必要な手続きを踏んで、現地での撮影許可をもらったり、
場所によっては国土交通省の飛行承認申請が必要となることもあります。
2015年12月の改正航空法前の動画であったり、撮影当時は問題なくても2018年現在では問題となる場合もあります。
特にドローンの普及と共に、飛行場所について厳しくなる傾向がありますので、必ず必要なステップを踏んで撮影に臨みましょう。
また動画によっては、撮影許可をもらってないものも含まれています。
自分で言うのもあれですが、私自身も常に完璧に連絡できているわけではありません。
曖昧な部分も多いドローンのルールですが、自分で思う最善を尽くすことが重要なのかと思っています。
ステップ③|撮影許可取り
実際にドローンを飛ばしてみたい場所が決まったら、次は撮影の許可取りをします。
撮影許可は、現地の管理者や土地所有者などに確認をとります。
地方自治体や観光協会などへの確認になることがほとんどです。
ドローンを飛ばす場合は海や山、川など自然を相手にするロケーションが多いと思いますので、以下の記事を参考にしてください。
山で撮影する場合
[blogcard url=”https://drone-aerial-corps.com/2017/08/17/yama/”]
川で撮影する注意点
[blogcard url=”https://drone-aerial-corps.com/2017/02/21/kasennhou/”]
道路交通法
[blogcard url=”https://drone-aerial-corps.com/2017/02/24/dourokoutuuhou/”]
撮影許可のコツ|先方の不安要素をこちらから解消すること
多くの地方自治体はドローンに関しての知識はほとんどありません。
ドローンに対してのイメージは人それぞれですが、先方としては事故やトラブルなどは確実に避けたいと思っています。
そのため電話越しで撮影許可をもらう場合は、相手が不安に思うことを全てこちらから説明して安心してもらうことが重要です。
- 周囲に観光客など第三者が多い場合は飛ばさない
- 国土交通省から飛行承認を受けている
- 強風時などドローンの運用に危険がないか注意する
- 人がいない早朝を狙って短時間で撮影を終わらせる
など考えられそうなトラブルや懸念事項に関してはこちらから説明します。
ドローンの運用には十分に注意して安全に飛ばす旨を伝えることで相手から信用してもらいやすくなります。
こちらがアドバイザーになるくらいのつもりで説明をするといいでしょう。
場所によっては簡単な書類を作成するところもある!
一例をあげると愛知県蒲郡市竹島で撮影した際は、市役所に問い合わせした後、
飛ばす日にちと時間帯、使用目的などを記載した書類を作成したこともあります。
ドローンの飛行を断れられることもある!
ある程度の規模の観光地だったり、ドローンの飛行に関して問い合わせが多い場所など、問い合わせをした段階ですぐに断られることもあります。
問い合わせ先の職員も結構ドローンを知っていることが多いので、話が早くて助かります。
ダメならダメとはっきり断ってくれた方がこちらとしてもありがたいです。
ステップ2でも触れましたが、以前は撮影できた場所でも、後のトラブルやクレームなどでドローンの飛行が禁止になる場合も少なくありません。
有料施設でも撮影可能な場所もある。
愛知県知多市にある『観光農園花ひろば』さんなんかは入場料400円ほどかかりますが、ドローンの撮影に対して肝要でした。
ステップ④|現地での安全確認
多くの場合は、初めて訪れる場所でドローンを飛ばすことになりますので、現地で安全確認をします。
- 観光客など第三者が多くないか?
- 強風ではないか?
- トンビなどのナワバリではないか?
- 電波障害はないか?
- 障害物はないか?
- 目に見えにく電線はないか?
などドローンの運用上問題がないか、ドローンを飛ばす前にしっかり確認をしましょう。
ドローンそのもの機材の点検項目は以下の記事を参考にしてください。
[blogcard url=”https://drone-aerial-corps.com/2017/04/24/nyuumonn/”]
[blogcard url=”https://drone-aerial-corps.com/2017/11/08/battery/”]
ステップ⑤|撮影
ここまで来ていよいよ撮影に移ります。
撮影時は十分に安全に注意してドローンを飛ばしましょう!
攻めた映像 < 安全なフライト
を心がけましょう。
地上でも撮影しましょう!
ドローンをフライトさせるロケーションは『絶景』の場合がとても多いです。
そのため、ドローンによる空撮映像だけでなく、地上でも写真や映像を撮影しておきましょう。
次のステップでも紹介しますが、ドローンのみの映像ではどうしても単調になりがちです。
一つの映像作品として魅せる場合は、
『ヒキ』と『ヨリ』の映像を交互に繰り返すことが重要です。
私自身、ドローンに加えて他に以下の機材も使用して撮影をします。
https://drone-aerial-corps.com/2016/10/09/kakaku-com/
ステップ⑥|映像編集
最後は映像の編集です。
データを家に持ち帰ってから編集するのではなく、現地で『DJI GO4』で映像編集してみることをオススメします。
アプリの編集は画質こそ落ちますが、それでも編集のお手軽さと『自動編集機能』もあります。
自動編集だと自分が狙ってなかったようなカットを使ってくれたりするので、新たにインスピレーションが湧きます。
https://drone-aerial-corps.com/2017/06/21/djigo4/
しっかりとした編集は、自宅か近くの喫茶店、宿泊施設などで行うようにしましょう。
いずれにしても、撮影したデータは情熱があるうちにすぐに編集することをオススメします。
後になればなるほど億劫になります。
映像編集を繰り返すことで自分の空撮や撮影方法に反省点が生まれ、次へのスキルアップに繋がります。
https://drone-aerial-corps.com/2018/02/18/eizou/
写真上達のコツは以下の記事を参考にしてください。
https://drone-aerial-corps.com/2017/10/31/kuusatu-7/