こうすれば治った!ドローン(Phantom4)が水没した時の対処法【墜落マニュアル】
【悲報】ドローンが墜落&水没してました。
今回はドローン(Phantom4)が水没した時の対処法というテーマでお話しします。
いつもの河川敷で操縦練習をしていた時のこと、Phantom4で河川敷に沿って、
空撮の練習をしていたところ、うっかり横に茂っている樹木に突っ込んでしまいました。
ドローンは木々に引っかかり、操縦不能状態に!
それでもプロペラは回転し続けているため、どんどん木の枝を刈ってしまい、ついに墜落してしまいます。
その下はなんと川!
「ドッボッーン!」
豪快な音とともに、私の顔面は真っ青になりました。
まさに唖然。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思考が一瞬停止してしまいましたが、次の瞬間には
「うお〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
慌てて現場近くまで駆け寄りました。
川を目の前に
ジャバジャバジャバジャバ
服が濡れることも気にすることなく、無我夢中でドローンを救出しました。
こうして無事に救出したドローン(Phantom4)。
不気味なことにバッテリーの電源は点いたまま、
「ジジ・・・ジジ・・・」
と小さくかつ不気味な機械音が聞こえています。
パニクりまくっていた私ですが、慌ててバッテリーをドローンから引き抜きます。
「ふ〜」
一瞬、呼吸を落ち着けますが、湧いて出てくるのは「なんであんなところを飛行させていたんだ。」
という後悔ばかり。
水没して慌ててバッテリーを取り外した図
「水没してしまったけど、Phantom4は復活できるのか?」
ふっとそんな考えが浮かんだ私は、再びPhantom4にバッテリーを差し込み、電源を入れてしまいます。
しかし、電源が点灯するものの、当然機体そのものは反応せず。
その瞬間、「スマホが水没したらバッテリーを入れてはならない!」
という考えが頭をよぎり、慌ててドローンからバッテリーを引き抜きます。
電源は入るが明らかに故障したバッテリー
光る場所がおかしいバッテリー
「今このPhantom4をどうこうしようとしても何も良い結果は生まれない。」
そう思って、平静を保ちながらドローンに点いた水滴を拭き取りつつ、箱にしまっていきます。
とりあえず機材を持って車に戻り、どうすればいいか、ネットで検索。
同じようなドローンを水没した記事が出てきても、結局また購入し直した記事が出てくるばかりで具体的な対処法は書いてありません。
それはそうです。
ドローン自体まだ日本で販売されて時期も浅く、ユーザーも少ないので、情報も当然少ないのです。
そこで思い出したのは、ドローンを始めるきっかけにもなった、「高城剛」さんの書籍。
そこには「「ドローンは空を飛ぶスマホ」と書いてあり、もしかしたら「スマホが水没したら復活する方法」がそのまま適用できるのか。というかすかな希望に託すことに。
「スマホ」「水没」「修理」などで検索し、スマホが水没した時の対処法として、
・電源を入れない
・完全に乾燥させるまで数日待つ。
・湿気取りなどで機体の水分を抜く。
といったことが書かれていました。
なるほど!
そこで私が感じたのは、
スマホなどが水没して故障する原因として、一番いけないのは、電源を入れてしまうこと。
そこで電気が流れてしまい、中の基盤が焼け付いてしまうことが最大の故障の原因になっているということ。
水没しても、また復活している例があるということは、すなわち単純に水に濡れてもそれ自体は「故障の最大の原因」にはならないということでした。
一瞬、先に水没した直後、バッテリーで電源を入れてしまったことがフラッシュバックします。
「ダメかもしれん。なんで俺は水没させた後も誤った行動を取ってしまったのか?」
再び激しい後悔が襲ってきます。
しかし、やれることはやれるだけやってみよう!
そう決意した私は、自宅に戻ります。
ドローンを分解して乾燥させてみた。
とりあえず、ドローン自体はネジなどで各パーツが止められていたため、分解できるところは分解していきました。
まあ最悪このドローンがダメになっても、その内部構造だけは盗み取ってやろう!と半ばやけくその心境。
とりあえず、分解できる部分は分解して、まだ水濡れしているパーツをテッシュで丁寧に拭き取って行きました。
しかし、どうしてもというか分解できる場所はほんの一部であったため、機体の大部分はそのままです。
なので、ドライヤーと扇風機をひたすらドローンに当て続けていました。
この時も頭は常に冷静と後悔が波のように交互に押し寄せてくる状態。
3日間!
とりあえず、3日はドローンを乾かす期間にしよう。
そう決意し、3日ドローンに触るのをやめておきました。
3日後
ついに再びバッテリーを入れる時が来ました。
水没していない予備バッテリーをドキドキしながらPhantom4に差し込みます。
そして願いを込めて、電源を入れます。
すると
「ピロリ!」
いつもの電子音でドローンが起動してくれました。
「おお〜!」
一瞬喜んでしまましたが、それでもまだドローンが本当に飛びかはわかりません。
現時点でのドローン Phantom4の状況は
電源はいつも通り入る。
プロポとの接続は可能。
カメラが写るが、ジンバルが動かせず、故障していた。
という状態。
早速、ドローンを飛ばせる場所まで持って行き、飛ばします。
ドローンが飛んだ!
無事にドローンが飛んでくれました。
これには本当に一安心。
カメラのジンバル操作ができなくなってしまいましたが、これで済んでよかったと思うようにしました。
DJI社の製品は水没すると全損扱いになる。
また空白の3日間でいろんな業者に問い合わせました。
DJI社への問い合わせ
➡︎水没は基本全損扱いになる。
機体そのものの保険には加入していないため、15%オフで新品と交換できる。
ラジコンヘリ専門店
➡︎同様。DJI社の製品は水没は全て全損扱いになってしまう。
機体の中に「水没シール」がある。
水没してまたドローンがまだまだ動く例はある。
しかし、うちでは修理できない。
この赤いシールが水没シール
私自身、自賠責の保険はPhantom4についていたため、それに加入していました。
でもドローン本体を修理するための保険には入っていませんでした。
そのため自力でなんとか直すしかない。
なんとかドローンは動くようになったものの、ラジコンヘリ専門店の方に聞いた
「水没から復活してもすぐに故障するかもしれない」
という可能性はぬぐいきれなかったため、とりあえず10時間以上ドローンを操縦してなんともなければよしとしようと思いました。
結果、今では無事にドローンPhantom4は使える状態にあります。
ただカメラの操作ができないため、ジンバルはこちらで固定した状態で
空撮をしている状態になります。
また通常のドローンと比べて、故障しやすい状態にはあると言えますので、お客様相手の商売にはできず、あくまで自分の趣味・練習用に使うために止めておきたいと思っています。
ドローンが水に浸かった=即故障ではない。
これは私なりの考えですが、ドローンが水に浸かった=即故障というわけではなく、
水に濡れる。
➡︎バッテリーにより電気が流れる。
➡︎水は通電性が高いため、不要な回路にまで電気が流れる。
➡︎回路が焼けつき、ショートする。
といった風に解釈しました。
つまり、単純に水に濡れたから故障するのではないということです。
まとめ
というわけで、ドローンを水没させた時は、
バッテリーをすぐに引き抜き、完全に乾燥させるまで数日待つべし!
です。
またどんなに気をつけても墜落&水没の可能性はありますので、高価なドローンを購入する場合は機体の修理もまかなえる保険に加入しておきましょう!
水没させたのはだいぶ前になりますが、あの時は本当にショックでした。
というわけで私の失敗談が皆様のお役に立てれば幸いです。