ドローンが墜落する10の原因と事故を起こした場合の対処方法(二等ライセンス座学③)
- バッテリー切れ
- 電波障害
- GPSエラー
- モーターの停止
- 人的原因
- 操縦過信による衝突
- 飛行前点検がおろそか
- スティック操作ミス
- 外部要因
- 強風・突風
- 急な雨による故障
この記事ではドローンの墜落原因について紹介していきます。
ドローンは空を飛ぶ以上、常に墜落のリスクがあるもの。
しかしドローンが墜落の原因をしっかり認識した上で、運用すればそのリスクは限りなく少なくすることができます。
ドローンの安全運行については前回の記事で解説しています。
多くのドローンはリポバッテリーを動力に動いています。
当たり前ですが、バッテリーの電池残量がなくなれば、ドローンは墜落してしまいます。
バッテリーの残量が切れる前に、ドローンを元の飛行ポイントに戻すことが重要です。
墜落させないために|残量30%以下になったら即帰還!
多くの空撮用ドローンには、バッテリーの残量が少なくなったら教えてくれるアラームが搭載してあります。
今では1万円程度で購入できるホビードローンにもアラーム機能が搭載してあります。
よく空撮で使用される「DJI」のドローンは30%以下になるとアラームが鳴るように初期設定されている。
バッテリーの残量が少なくなるほど、緊張して操作にも焦りが出てきます。
アラームが鳴ったら即帰還させるようにしましょう。
そうすれば墜落リスクを大きく減らすことができます。
夏場はバッテリー50%運用がオススメ
ドローンのバッテリーはギリギリまで飛ばせば、最大約30分ほど飛行できます。
しかし、夏場が外気温が高いため、1回の飛行でドローンをギリギリ飛ばすと、バッテリーへの負荷がとんでもないことになります。
そのような運用を繰り返すと、たった数回の飛行でもバッテリーが大きく膨らむ場合があります。
夏場は50%くらいで一度ドローンを戻すことをオススメします。
それだけでバッテリー寿命が大きく変わります。
ドローン本体と操縦するコントローラー(プロポ)は「電波」で繋がっています。
当然、この電波が途絶えてしまえばドローンが墜落する原因になります。。
電波が途絶える原因としては、
- ドローンと操縦者の間に建物などの遮蔽物がある
- 強い電波を発する鉄塔がある
といった原因が考えられます。
電波障害と同様に一定性能以上のドローンはGPSを搭載し、安定した飛行をすることができます。
しかし、深い渓谷や山間部などではGPS信号をうまくキャッチできず、通常より操縦が困難になる場合が多いです。
空撮用ドローンの場合、GPSモードが切れると「ATTIモード(手動操縦)」に切り替わってしまいます。
いざという時、慌てないように日ごろから操縦訓練をしっかり実施しておきましょう。
GPSを捕捉しにくい環境
- 深い山の中、森の中
- 滝の近く
- 曇天
GPSをキャッチしにくい環境だと突然ATTIモードに切り替わるリスクがあります。
ドローンを構成している動力であるモーターが停止してしまう場合があります。
これは事前の点検不足によるものが多いです。
日ごろから異常や異音などがないか小さな変化に敏感になりましょう。
ドローンの操縦に慣れてくれると、自分の技量以上に無理な操縦をしてしまう場合があります。
自分の目算を誤り、うっかり木などの障害物に接触してしまうケースがあります。
ドローンの墜落原因のほとんどが操縦者自身のミスによる衝突が原因となります。
- 機体のチェック
- プロペラのチェック
- バッテリーのチェック
ドローンを飛ばす前には、必ず飛行前点検をしましょう。
ドローンのパーツの多くは「プラスチック」で構成されている場合がほとんどです。
知らないうちに傷ついていたり、経年劣化による痛みがでているケースがあります。
ドローン運用前に各部のチェックをしておきましょう。
墜落原因⑦|自作機と過積載による墜落
2017年に実施された大垣市のロボフェスでの墜落事故です。
自作したボックスからドローンでお菓子を蒔くというイベントだったのですが、途中でバランスを崩して観客の中へ墜落してしまってます。
この事故をきっかけに「イベント上空でのドローン運用」の規制が強くなりました。
墜落原因⑧|強風・突風によるロスト
近年のドローンは非常に安定性が高く、風への対抗性能も優れている機種が多いです。
しかし、あまりにも強い強風の場合ドローンは風に流されるリスクがあります。
ドローンと気象の関係については、以下の記事で解説しています。
墜落原因⑨|急な雨による故障
多くのドローンは雨天利用には対応していません。
不安定な天候の場合、突発的な雨に降られるケースも少なくないです。
「雨に濡れた=即墜落」にはなりません。
しかしドローンを長期的に大切に使うためには、雨が降りそうな場合などを見極めましょう。
墜落原因⑩|トンビ等、鳥類とのバードストライク
最後は縄張り意識の強いトンビやカラスなどによるバードストライクに注意しましょう。
トンビなどは初め1羽で警戒してきますが、多くは仲間を引き連れてドローンを警戒してきます。
場合によっては、突撃してくるケースもあります。
実際、私の友人もトンビとの接触でドローンを墜落させてました。
ドローンの操縦技量に自信があれば、うまくかわすこともできます。
しかし自信がないうちはすぐに避難行動をとることがオススメです。
トンビの緊急避難は上昇がオススメ
トンビとの遭遇で緊急避難をさせる場合、すぐに「ドローンを着陸させねば!」と思うかもしれません。
しかし緊急回避する場合、ドローンを一時的に上昇させることをおすすめします。
鳥は下降することは得意でも、上昇することは苦手です。
もしドローンによる事故を起こしたら?
- 墜落・事故現場の正確な場所を特定する
- 事故による怪我人の確認、安全確認
- 2次災害の防止
- 事故の原因究明
近年ドローンの飛行性能や安全性能は高まってきておりますが、空を飛ぶ以上常に墜落のリスクがあります。
またどんなに操縦者の技量が高くても、ドローンは精密機械です。
①|事故現場の正確な場所を把握
ドローンは遠方まで飛行させることができます。
目視外での事故はどこにドローンが墜落したか、特定しにくい場合があります。
まずはGPS情報などからどこにドローンが墜落したか、正確な場所を把握し事故現場に行けるようにすることが大切です。
②|事故による怪我人の確認、安全確認
重さ1kg以上のドローンが高さ100mから落下するのは、凶器が落ちてくるのも同然です。
ドローンの事故でけが人がいないかの確認と人命の安全確認ケガの有無や、ケガの程度など、人の安全確認を第一に行いましょう。
③|バッテリー発火による二次災害の防止
機体が墜落した場合、地上又は水上における交通への支障やバッテリーの発火等により周
囲に危険を及ぼすことがないよう、機体が通電している場合は電源を切るなど速やかに措置を
講ずる。
④|事故原因を究明する
事故の原因究明、再発防止のために飛行ログ等の記録を残しましょう。
また事故したドローンの破損状況などから、なぜ墜落してしまったのか?
徹底的に検証することが大切です。
事故が起きた場合の通報先
- 警察
- 消防
無人航空機の飛行による人の死傷、第三者の物件の損傷、飛行時における機体の紛失又は航空機との衝突若しくは接近事案が発生した場合には、事故の内容に応じ、直ちに警察署、消防署、その他必要な機関等へ連絡しましょう。
また国土交通省に事故報告も必要です。
ドローン保険加入の必要性
無人航空機の保険は、車の自動車損害賠償責任保険(自賠責)のような強制保険はありません。
すべて任意保険になります。
しかしドローンは大規模な事故を起こすリスクが高く、同時に金銭的負担が大きいです。
そのため保険への加入は必須とも言えるでしょう。
無人航空機の保険には、機体に対する保険、賠償責任保険などいろいろな種類や組合せがあります。
自機の使用実態に即した保険に加入することがオススメです。